2013年11月9日(土) 180分 栃木県済生会宇都宮病院
まずはじめに、わたしたち、人が食べる理由を考えてみましょう。
以下の表に示しましたが、人が毎日何かを食べ続けなければいけない理由は、様々なものがあります。
栄養学的な側面 |
文化的な側面 |
材料(水、タンパク質、脂質) 燃料(糖質、脂質) 刺激(食べると内臓が活発化する) 潤滑油(ビタミン、ミネラル、食物繊維) |
楽しみ(味やコミュニケーション) 節目(朝昼夕などの象徴) 儀式(冠婚葬祭) |
人が食べる理由
人は自分のカラダと異なるものは食べられません。このことは非常に重要です。何でも食べられるわけではありません。
重要! 食べたものが自分のカラダになる、自分=食べたもの
ローマ教皇の公邸であるバチカン宮殿にあるシスティーナ礼拝堂には、ミケランジェロが描いた天井画があります。そのひとつには、神がアダムを創造したシーンが描かれています。
旧約聖書における創世記の第2章7節には、以下のような記述がされています。
神は土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。
人はこうして生きる者となった。
旧約聖書の世界観では、ヒト=土(アダム=アダマ)となっています。しかし、土を毎日食べている人はいません。
21世紀の科学においては、人は何からできているとされているのでしょうか。
更新日 2014年1月30日(木)
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